暑さをしのぐSONYの最新ウエアラブルデバイス
暑くなってきましたね~。
子どもの頃「暑い、暑いばかり言ってても涼しくならへんやろ」と母親に言われたりした事を思い出します。
そして、雨の影響でジメジメが加わるところにマスク着用でバテそうです。
ところで、世の中にはなんとか暑さをしのごうと、便利なグッズが出回っていますね。
こんなハンディファンで涼んだり。
工事や作業の場合はこんな空調服で「ブィーン」と熱中症を防いだり。
思えば、昨年までこの手のグッズは風を送るものが主流でした。
保冷剤を使用するものを除いて、気温より低い温度を発生させるものは無かったと思います。
ところが、今年から首元の接触する部分を、直接冷却するタイプが数社から発売され出しました。
USBなどで充電しておいて、スイッチONするとペルチェ素子で表面が冷やされ…ようするに一部が冷たーくなってきます。
ネットで、おおむね5,000円ぐらいから販売されています。
ただ「どうぶつのおくりびと」のように葬儀中に、空調服やハンディファンもちろんNGですし、首元にそんなの着けてるのもどうかと思います。
そこで、他人に使用しているのがわかりにくい「インナーウェア装着型ウェアラブルサーモデバイス」はいかがでしょうか。
これはSONYさんから販売されている「REON POCKET」という商品で、詳しい内容はウェブで。
実は「どうぶつのおくりびと」は昨年ソニー株式会社が運営するクラウドファンディング「First Flight」で「REON POCKET」を支援していたのでした。
まずは、届いたものはスマホでも入ってるかのようなコンパクトな箱でした。
中身はコンパクトにまとめられた「REON POCKET」本体と充電ケーブル、マニュアル、保証書です。
表面に空いている穴から内部のファンがのぞいており、ここから吸気する仕組みになっています。
裏面を見ると上部になる部分に四角いシリコン面があり、この部分が冷たくなります。
上部には排気口があり、ペルチェ素子から出た熱を放出する放熱板のアルミフィンがのぞいています。
「REON POCKET」は「インナーウェア装着型」デバイスなため、専用のインナーも必要です。
専用インナーの背中部分には「REON POCKET」を装着するためのポケットがあります。
装着してみると「REON POCKET」のシリコン部分が見えるように、半分程度入るようになっています。
インナーの外側は吸気用の穴があります。
使用感ですが、スマホのアプリから起動してみると、シリコン面が「ひんやり」してきます。
「BOOST」という設定にすると「冷たーく」なります。
メーカーのホームページによると周囲温度から13℃ほど冷たくなるそうです。
使用時はファンが動作したりするのですが、よほど静かな場所でない限り気になる音量ではありません。
あと「キーン」というような、ほぼ聞こえない音量の音も発しているようです。
そこで、晴れの暑い日に「専用インナー」+「半袖ポロシャツ」+「長袖作業着」で使用してみました。
まず「AUTO MODE」だけで動き回ると暑くなってきて上着を脱ぎたくなってきます。
すかさず「BOOST」なんとか「汗だく」状態にはならないで済んでいます。
ただ、この「BOOST」は2分ほどしか使えないので、状況によって何度も「BOOST」する事になります。
そして、何度も何度も続けるとエラーとなり「再起動してください」となります。
この冷却効果は「無いよりずいぶんマシ」ではあるけれど、大きな評価はできません。
これは、他社製のネッククーラーは「冷却+風」の効果があるのですが「REON POCKET」は「冷却」の効果しか見込めません。
また、他社製のネッククーラーは、安いもので5,000円程に対して
「REON POCKET」本体が13,000円+専用インナー1,800円とずいぶん高級になります。
結局「REON POCKET」は、買いかと問われると、
「大事な営業先に訪問するのに半袖で訪問する訳にはいかない」「ジャケット着用の必要がある」
というような方が「使用を悟られない」用途で購入されるには良い商品だと思います。
ここまで読まれた方は、あまり良くない評価だと感じられたかも知れませんが「どうぶつのおくりびと」はヘビーローテーションで使用しています。
そして「訪問先に失礼にあたらない」「使用を悟られない」サーモデバイスは今のところ「REON POCKET」一択しかないのではないかとも思います。
ちなみに、モードを「WARM」にすれば、暖かくなりますので、寒い時期にも使用できます。
この先、機器やバッテリーの改良により、もっと快適に過ごせる商品が出てくるとよいですね。
~どうぶつのおくりびと~